[純連・すみれ・純連系について]  .
 ※平成18年10月現在 




「札幌ラーメンを代表する名店は?」とラーメンファンに尋ねると、恐らく『純連』の名が最も多く挙がるのではないでしょ
うか。ですが、「じゅんれんとすみれってどう違うの?」 「純連って『すみれ』って読むの? 『じゅんれん』じゃないの?」  
というような声も聞かれ、詳しいことは分からないという方も多いようです。そこで札幌ラーメン界の重鎮ともいえるこの
『純連』について簡単に記してみようと思います。


その歴史は昭和39年、札幌市豊平区中の島で創業した『純連』に始まります。この店名は姓名判断をする人につけて
もらったとのことで、「すみれ」と読みます。売上げは今ひとつの状態がずっと続いたといいますが、女性店主の努力が
実り、雑誌に取り上げられるようになるなどして、次第にお客さんが増えていきました。
かくして人気店の仲間入りを果たした純連ですが、昭和57年、店主の病気により惜しまれつつ閉店することになりま
す。しかし店主は一度は引退を強く決意したものの、時間が経つにつれてあきらめきれない気持ちが高まり、翌年別の
場所(中島公園の近く)で店を再開します。以前から店名を「じゅんれん」と誤読する人が多く、その読み方が定着して
いたことから、再開を機に店名の読みを「じゅんれん」に改めました。店主は再び経営が順調に乗ったころから、店を長
男に譲ることを決意し、そして昭和62年、長男の手により、南区澄川に『純連(じゅんれん)』澄川店が開業します。こ
の澄川店はその後豊平区平岸に移転し、現在に至ります。
一方、店主の三男も長男とは別にラーメン店をやることを決意し、3か月の修業後、平成元年に純連創業の地・中の島
に『純連(すみれ)』を開業します。こうして読み方の違う2つの『純連』ができあがりましたが、それぞれ経営は完全に独
立していて、味は比較的似ているものの事実上全く別の店となっています。


純連のラーメンの特徴は、様々なスパイスが効いている濃厚なスープで、スープ表面にはラードの層が浮き、こってり
熱々なこと。これは純連系各店(下記参照)にもほぼあてはまります。このラーメンを作るポイントは素材よりも火の使
い方だといい、純連系に共通するあるフライパン作業に関しては、詳細は企業秘密とされています(純連系の店は作業
工程が見えないような店舗のつくりになっていることが多いです)。


なお、現在では長男の店『純連(じゅんれん)』は、「さっぽろ純連」または単に「純連」と表記されることが多く、三男
の店『純連(すみれ)』は、数年前から「すみれ」と平仮名表記するようになりました
現在『純連(じゅんれん)』は札幌市豊平区平岸の本店に加え、東京・高田馬場、宮城県仙台市に支店を出していま
す。一方『すみれ』は札幌市豊平区中の島の本店のほか、市内中央区南3条の支店、福岡店(福岡市中央区今泉1丁
目)、東京池袋店(期間限定出店?)、京都店(京都駅ビル10階)、ラゾーナ川崎店(神奈川県川崎駅前)、の計6店舗
を展開中です(以前は小樽運河食堂や新横浜ラーメン博物館にも店舗があった)。






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